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エルクロス 科学機器

エルクロスは、衝突を観測するために、カメラを中心とした装置を搭載しています。

■可視光カメラ
可視光線による観測を行います。衝突により発生した雲の全体像を捉え、また、その雲の中に小さな破片があれば、それを実際に見て観測することもできます。
■近赤外カメラ (2つ装備)
近赤外線領域での観測を行います。衝突で発生した雲の観測を行い、近赤外領域で、雲の中のちりの様子などを調べるほか、水の存在についての観測を行います。
■中間赤外線カメラ (2つ装備)
中間赤外線 (6000 〜 13500 ナノメートルの波長)での観測を行います。この領域は主に熱赤外線と呼ばれる部分で、衝突により発生した雲を熱の形で捉えることで、雲の変化などを詳細に観測します。また、クレーターの痕跡などを撮影することも行います。
■可視光スペクトロメーター
可視光線領域 (263〜650ナノメートルの波長)でのスペクトル取得を行います。この領域で捉えられるのは、水の上記の消失の様子や、水酸基イオン(吸収波長308ナノメートル)、水のイオン(吸収波長619ナノメートル)などです。
■近赤外スペクトロメーター (2つ装備)
近赤外領域 (1200 〜 2400ナノメートル)のスペクトル観測を行います。衝突前には、水の氷の痕跡があるかどうかを調べ、また衝突後には、雲の中に水が存在するかどうかを、水の吸収波長帯を使って調査します。
■閃光総量光度計
衝突に発生する閃光の強さ(光度)を調べます。また、それがどのように弱まっていくのかも調べます。

これらの装置は、エルクロスの開発期間が短かったことから、民生機器などを利用して短期間に開発されました。



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