全文検索 総合案内 サイトマップ
> 月・惑星へ > 月探査機 > チャンドラヤーン1 > 探査の概要
月・惑星へ

月探査機

チャンドラヤーン1 探査の概要

インドがはじめて実施した月探査計画、それがチャンドラヤーン1 (Chandrayaan-1)です。

チャンドラヤーン1は、月の起源や進化を科学的に探ること、そして、将来の月面資源の利用などのための基礎データを集めることを目的としています。アポロ計画、あるいはこれまでの探査機で得られなかった多くの科学的データを集め、こういった月の謎に迫ろうとしています。
チャンドラヤーン1は、この目的を達成するため、月の高度100キロメートルの軌道を周回し、月の元素や鉱物資源のマッピング、高精度での月面の3次元画像の取得、重力モデルの構築などを目指しています。

チャンドラヤーン1は、インド国産の大型ロケット、PSLVを使って打ち上げられました。チャンドラヤーン1の重さは590キログラム、科学機器の重さは全体で55キログラムと、衛星としては小さいものですが、この中に月の起源を探るための重要な機器が11も詰めこまれています。観測期間は2年間が予定されていました。

チャンドラヤーン1は、2008年春に打ち上げの予定でしたが、半年ほど延期され、2008年10月22日、インドのスリハリコタ打ち上げ場から打ち上げられました。打ち上げは成功し、11月8日、月を回る軌道に入りました。
その後、月を周回しながら観測を実施していましたが、2009年8月29日に突如通信が途絶し、インド宇宙機関では衛星からの通信回復が見込めないとして、探査の終了を宣言しました。この事故の原因としては、衛星の熱設計に問題があったという指摘が出ています。
なお、このチャンドラヤーンに「1」という名前がついているように、インドは月探査をシリーズ化し、将来は月着陸、さらには有人月探査も計画しているといわれていますが、その本当のところはまだはっきりとはしていません。



▲このページのトップへ