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日食とは?

皆既日食
2001年6月21日、アフリカで起きた皆既日食(撮影場所: ルサカ(ザンビア))
撮影・画像処理: 福島英雄、出典: 国立天文台
画像の無断転載を禁止します。

■月が太陽を覆い隠す現象が日食
日食とは、月が地球と太陽の間に入り、太陽を覆い隠してしまうため、地球から太陽をみることができない現象をいいます。
その覆い方によっていくつかの種類があります。太陽を月がちょうど覆い隠す現象が、皆既日食で、このときは太陽がすっぽり隠れてしまい、みることができません。
また、太陽の一部を隠す現象のうち、月が太陽の中に入って、太陽のうち周りの部分が円状にみえる日食は、金環食と呼ばれます。
さらに、月が太陽の一部を覆う日食を部分日食といいます。太陽と月の位置関係などにより、どのような日食が起きるかが決まってきます。また、日食が起きるためには太陽と月、地球の位置関係が特定の場所にある必要があり、そのチャンスは通常年2回程度に限られます。たいへん珍しい現象であるといえます。

日食の起き方
日食の起き方 (出典: 国立天文台)
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■今回は日本全国で部分日食、トカラ列島などで皆既日食
今回の日食は、日本列島のほぼ全域で部分日食が観測できます。また、日本列島のうち、南のトカラ列島や屋久島、種子島の一部では、太陽が完全にみえなくなる皆既日食がみられます。
今回皆既日食がみられる地域は世界全体にわたっており、東はインドからミャンマー、中国を通り、トカラ列島からさらに太平洋を出て、キリバス共和国に至る細長い地域にわたっています。
部分日食は南に行くほど欠ける率が高く、北海道でも50パーセントほど、東京では75パーセントほど欠けた太陽が見られます。九州では90パーセント以上欠けた太陽を見ることができます。

各地の日食の欠け方と皆既日食帯
日食の起き方 (出典: 国立天文台)
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■継続時間が長いのも今回の特徴
また、今回の日食の大きな特徴として、皆既日食の時間帯(継続時間)が6分39秒(最大)と長いことも挙げられます。これほど継続時間が長い日食は、次は146年後ということもありますので、貴重な機会ということがいえます。
なお、皆既日食がみられる範囲内であっても、継続時間は異なり、帯のような場所の中央部になればなるほど、継続時間は長くなります。従って、皆既日食をより長く観測するためには、この帯のような部分(皆既日食帯と呼ばれます)の中央部分に近いところに行く必要があります。


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