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ISTS沖縄大会 (その2)
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第28回 宇宙技術及び科学の国際シンポジウム(ISTS)
(その2)
ISTS沖縄大会の模様、その2です。こちらでは、同時開催の一般向けイベントの模様を中心にご紹介します。
前のページにあった国際会議場のちょうど向かい側にある展示場で、国際宇宙展示会とこどもサイエンスフェスタという2つのイベントが同時開催されていました。この写真はその入り口の様子。展示会は、様々な宇宙関係(「はやぶさ」の帰還カプセルを含む)の展示、サイエンスフェスタは、子供向けの講演やイベントなどです。
会場の入り口に展示されている…というか、床に貼られているのですが、こちらは、地球観測衛星「だいち」が撮影した、沖縄本島南部地域の写真です。親子連れの大きさから、写真の大きさがだいたい想像できると思います。皆さんまずはこの写真を「踏んで」、沖縄の形を再発見したり、自分が住んでいるところを探したりしていました。
入口正面から撮影した会場の様子です。左下側に上の「だいち」の沖縄写真が写っています。向かって左側が展示コーナー。右側がイベントや講演などのためのステージや、実験コーナーになっています。左側に「セル・展示」と矢印が写っていますが、この奥に「はやぶさ」カプセル展示コーナーがあります。
こちらは「はやぶさ」帰還カプセルの展示入口です。この時間は平日午前中ということもあり、たまたまあまりお客さんがいない時間帯でしたが、並ぶときにはこの入口にずらっと行列ができていました。この奥、パネルがかかっている一角の向こう側がカプセルの展示スペースなのですが、その中は撮影禁止です。
そうやって写真を撮っているところに、ちょうど社会科見学でやってきた小学生の一団が入ってきました。一気に会場がにぎやかになります。まずは、この展示スペース、そして「はやぶさ」のカプセルについての説明です。正面で説明しているのは、JAXA宇宙科学研究所対外広報主幹の阪本成一教授です。
カプセル展示の前のスペースには、「はやぶさ」の模型も置かれていました。縮尺を聞きそびれてしまったのですが、だいたい10分の1くらいの大きさかと思います。「はやぶさ」模型の手前には、小惑星イトカワの模型も置かれています。
「はやぶさ」模型の近くに置かれている、カプセルを帰還時の熱から守った熱シールドの模型です。
こちらは、現在JAXAで開発が進められている次世代固体ロケット、イプシロンロケットの模型です。こうしてみてみると、イプシロンロケットは(M-Vなど、これまでの固体ロケットに比べて)ずいぶんずんぐりとした(胴が太くて全長が短い)形をしています。
展示スペースに置かれている、帰還カプセルの模型を前にして、何かを話している親子の姿です。
ちょうどこのISTS会期中の6月8日に、古川聡宇宙飛行士を乗せたソユーズロケットが、国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられました。何ともタイミングがいい話ではありますが、もちろん展示も対応しています。古川飛行士が着用したロシアの宇宙服のレプリカです。打ち上げ日が手書きになっているのは、こういうことは最後まで不確実なことがある、ということの裏返しでもありますが。
こちらは、宇宙関係の企業や団体などの展示ブースです。それぞれに工夫を凝らした展示で、お客さんを呼び込もうとしています。中には学会関係者と話し込んでいたり(たぶん旧交を温めていたのでしょう)、あまりお客さんがいないので自分たちでのんびりしていたブースもありましたが、それぞれに見て回るとかなり宇宙開発についての実感が湧いてきます。
会場の一角に設けられた、講演やイベント用のステージです。ちょうど私が行ったときには、「はやぶさ2」プロジェクトマネージャーである吉川真・JAXA宇宙科学研究所准教授のお話の真っ最中でした。さすがに隣でカプセルを展示しているということもありますが、「はやぶさ」の話はどこでも人気がありますね。大人もこどもも多くの人が聞き入っています。
上のイベント会場の隣のスペースでは、いろいろな形で宇宙を体感できる展示が設けられています。写真手前に置いてある地球儀と青い風船は、地球儀の大きさの大気の量を風船で表した展示です。触れて、みて、動かすことで、宇宙について実感するだけでなく、いろいろと知ることができるように工夫されています。
展示コーナーの向かいには、工作体験コーナーがあります。ミニロケット作りなど様々な工作が行えるとあって、大人気でした(写真でもおわかりかと思いますが、子供たちがずらっと並んで待っています)。
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