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編集長が行く 
〜宙博2010〜 (その2)

2010年10月に開催された、宙博2010の模様の続きです。
このページでは、会場で見かけたいろいろな展示の様子などを紹介していきます。


展示コーナーに設けられていた、ALMA(アルマ)望遠鏡の模型。南米アタカマ砂漠の高地に、このようにたくさんの電波望遠鏡が並べられています。
「写真をおとり下さい」という大きな看板がある場所、でも、遠くの風景がちょっと変ですよね。これ、実は火星の風景です。マーズ・エクスプロレーション・ローバーが撮影した火星の大地の大パノラマ写真をバックに記念写真が撮れるというコーナーでした。写真の中だけでも火星旅行ができるというわけです。
宇宙空間では水は貴重品、そう簡単に洗濯ができるわけではありません。長く宇宙に滞在すると、長い間身につけていても着心地を悪く感じない(臭わないとか…)下着が必要…というわけで出てきたのがこの「宇宙下着」。いまでは宇宙だけではなく、災害などのために、着替えができにくいような環境に置かれている多くの人たちのために役立っています。
ここは宇宙農業のコーナー。将来的に宇宙、あるいは他の天体に人間が長期滞在するということになると、食糧を自給することが必要になるでしょう。そのときのために、宇宙での農業や食料品の供給を考えよう、という研究が進んでいます。さて、右側のガラスパネルにご注目。
そのガラスケースに入っていたのはこれ…なんと、カイコです。将来、火星への長期飛行や長期滞在などを想定して進められている研究として、このカイコを食料にしようという計画があるのです。実際カイコは栄養面ではすぐれているそうですが…なかなか、姿をみるとちょっと食べる気はしないですね…。会場では、カイコから作った粉を入れたクッキーなどもありました。
こちらはみておわかりの通り、将来的な月・惑星探査のために開発されている無人型のローバー(月面車、惑星面車)です。無人ではありますが、大きさはそれなりに大きいものではあります。
このローバー、実はすぐ隣の机から操縦ができるようになっています。写真は、ローバーを操縦している子どもたち。直接ローバーをみながら操縦するというよりは、コンピューターのモニターを見ながら動かしているという形です。実際の天体での操縦もおそらくこういう形になるのでしょう。
こちらは、JAXAが開発を進めているローバーの1つ。車輪をよくみると、まるではなく、おにぎりのような三角形をしています。さらによくみてみますと、この車輪は、3つの歯車によって動かされ、車輪自体は無限軌道(いわゆる「キャタピラ」)になっています。こういう形であれば、岩場であっても砂地であっても動きやすいというわけですね。
宇宙関係の展示にいくと必ずあって、そして必ずにぎわっているコーナーが、宇宙服を着て記念撮影をするコーナーです。いわゆる船外活動用の宇宙服(手前、白)と、与圧服と呼ばれるオレンジ色の服(スペースシャトルの打ち上げ時、帰還時などに着用)を着て撮影ができるコーナー。ここもずらっと人が並んでいて、撮影待ちの状態になっていました。
ちょっとわかりにくいかも知れませんが、ここは「はやぶさ」の展示コーナー。手前にあるのは「はやぶさ」の模型です。そして奥には、「はやぶさ」に関する説明が書かれた展示パネルがあり、お客さんが一生懸命それを見ています。
こちらもまたまた記念撮影コーナーです。「はやぶさ」(左側)をバックに記念撮影ができるというコーナーです。右側の衛星は、このコーナーを提供しているNECが現在構想を進めている次世代衛星「NEXTAR」(ネクスター)です。ちなみに、「はやぶさ」探査機は、制作、運用などはNECによって行われています。
展示をぐるっと回ると、最後に出てくるのがこの巨大なパネルです。これは、太陽光推進実証衛星「IKAROS」(イカロス)が実際に宇宙へ持って行ったものとまったく同じサイズのソーラーセイルです。この巨大な「帆」によって太陽光を受け、その微小な圧力で推進しようという衛星です。実際間近で眺めると、この大きさにはさすがに圧倒されます。



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