オサイレス・レックス (オシリス・レックス) 科学機器
オサイレス・レックス(オシリス・レックス)には、いくつかの科学機器が搭載され、目的の小惑星に滞在しながら科学的な観測を行います。これにより、採取されたサンプルと合わせて、小惑星の科学的な性質を明らかにすることを狙っています。
現在のところ、以下のような装置が搭載される予定となっています。
- ■複合カメラ
- OCAMS: OSIRIS-REx Camera Suites
- 小惑星全体の画像を取得すると共に、サンプル最終地点の詳細画像、さらには小惑星の詳細な表面の撮像などを行うことを目指しています。
- ■レーザー高度計
- OLA: OSIRIS-REx Laser Altimeter
- レーザー光線を発射し、その戻ってくる時間を測定することで、探査機と小惑星表面との距離を測る装置です。小惑星全体の地形などを明らかにするだけではなく、サンプル最終地点の詳細な地形情報を取得し、サンプル採取を側面から助ける役割を果たします。
- ■可視・赤外スペクトロメーター
- OVIRS: OSIRIS-REx Visible and IR Spectrometer
- 可視光線から赤外線の範囲にわたるスペクトルを取得します。小惑星表面の鉱物の組成や分布などを調べます。測定する波長範囲は、0.4〜4.3マイクロメートルです。
- ■熱放射スペクトロメーター
- OTES: OSIRIS-REx Thermal Emission Spectrometer
- 上記の可視・赤外スペクトロメーターよりも、さらに長い波長の光のスペクトルを調べます。鉱物などの組成や分布のほか、小惑星表面の温度情報なども取得することで、小惑星の物質がどのようなものかを知ることにも役立ちます。波長範囲は4〜50マイクロメートルです。
- ■接地型サンプル採集装置
- TAGSAM: Touch-And-Go Sample Acquisition Mechanism
- オサイレス・レックスの探査のメインとなる、小惑星サンプル採取装置です。
なお、探査機は現在開発中であり、搭載される装置や名称、仕様については、今後変更になる可能性もあります。
|