カッシーニ/ホイヘンス ギャラリー
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解説 威厳のある輪に囲まれたソフトな風合いの土星より見栄えのする太陽系の写真は、そう多くないでしょう。
このガスの惑星の北の方にある、金色から空色になるグラデーションは、写真の中でももっとも目立つものですが、科学者はこの不思議を解明できていません。今のところ考えられている説として、このグラデーションは季節変化の影響によるもので、北半球の寒い(冬の)気候と関係しているのではないかというのがあります。カッシーニの新発見にもかかわらず、土星はまだ未知の世界なのです。
今のところ、輪の影は強い太陽光の影響により、中北部にみられます。土星は太陽の周りを約29年かけて公転しますので、この影は狭くなって南側に移り、南半球を覆うことになります。
写真は青、緑、赤のフィルターを使って撮られ、人間の目に近い形になるようにこの3色が合成されています。輪の中の物体、影の中の物体が見やすくなるような強調が施されています。
写真はカッシーニの広角カメラで、約99万9000キロメートルの距離から2005年5月4日に撮影されました。このときは探査機は輪の面から数度上の位置にいました。解像度は土星について1ピクセルあたり約60キロメートルです。
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