カッシーニ/ホイヘンス ギャラリー
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解説 氷状物質が、土星の衛星エンセラダスの南極付近から噴き出している様子が、2005年2月、カッシーニ探査機によって捉えられました。白黒写真と擬似カラー写真の両方の絵があります。擬似カラーの方が、より薄く、広がっている噴出物質の様子を捉えています。
このような信じられないことがどのようにして起こっているのか、これらの写真は科学者によって分析されています。科学誌「サイエンス」の2006年3月10日号に発表された通り、科学者はこの噴出が、マイナス273度(0ケルビン)以上に温められた水が地下の水溜りから噴出した間欠泉ではないかと考えています。
同じような噴出が別の写真でも1ヶ月ほど前に捉えられていますが、こちらはエンセラダスの「虎状模様」と呼ばれる地表の割れ目に側面を向ける形で発生しています。1月に見られた噴出では、単一の噴出が起きたようでした。今回(2月)の噴出では、虎状模様に沿って噴出しているようで、大きい噴出と小さい噴出が起きているようです。小さい噴出は大きい噴出から約100キロメートル離れた場所で起きています。
画像はカッシーニ探査機の狭角カメラで撮影されたもので、距離は約321000キロメートル、位相角は153度です。画像の解像度は1ピクセルあたり約1.8キロメートルです。
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