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マーズ・エクスプレス  探査の概要

マーズ・エクスプレスは、ヨーロッパとしてははじめての火星探査計画になります。探査機は、周回機と「ビーグル2」と呼ばれる着陸機からなります。
周回機は、10m精度での火星地表の写真撮影と、100m精度でのリモート・センシングでの鉱物探査を行います。これにより、火星全球の鉱物組成や大気構造などが明らかにできると期待されています。
着陸機「ビーグル2」は、この周回機の頭部に取り付けられて、火星まで飛行します。この着陸機は、火星の地下の物質を採取できる、特殊なサンプリング装置を搭載しています。これによって火星の地下にある砂を採取できます。採取したサンプルは、そのまま着陸船内部にあるガスクロマトグラフィーや顕微鏡、メスバウワー分光計などの様々な装置で解析され、その組成が詳細に調べられることになっています。
ランダーが着陸する場所は、北緯10度のイシディス平原(Isidis Planitia)が予定されていました。ここは平原になっていますが、火星の太古の高地と、火星北半球の平原地帯が重なる場所で、地質学的にも興味深いところです。
マーズ・エクスプレスは、2003年6月3日、ソユーズロケットにより打ち上げられ、現在、火星へ向かっているところです。2003年12月26日に火星へ到着しますが、12月19日には「ビーグル2」着陸機を分離しました。着陸機は2004年1月には探査を開始する予定でしたが、着陸後行方不明となり、ESAは2004年2月、公式に行方不明を宣言しました。
周回機は火星の写真を撮り続けており、高精度の3次元画像を続々と地球へ送ってきています。
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