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マーズ・エクスプロレーション・ローバ 探査の概要マーズ・エクスプレスと同時に、火星の地表を探査するのが、「マーズ・エクスプロレーション・ローバ」による2台のローバです。これらのローバはもともと2001年の探査で計画されていたものですが、火星探査計画の見直しにより延期されたものです。両者は全く同じローバで、火星の地質などを探るための様々な装置が搭載されています。 例えば、火星の地表を撮影するためのパノラミックカメラ、鉱物を調べるためのメスバウワー分光計やエックス線スペクトロメータなどです。また、風化した岩石から新鮮な面をとりだすための岩石研磨装置(RAT: Rock Abrasion Tool)、鉄を含む鉱物を集めるための磁石など、火星表層の鉱物組成を考慮した装置が搭載されています。 なお、着陸には、マーズ・パスファインダ計画で利用された、エアバッグを利用した着陸システムがふたたび利用されます。 2台のローバは、それぞれ「スピリット」(Spirit)と「オポチュニティ」(Opportunity)と名付けられています。「スピリット」は2003年6月11日に、「オポチュニティ」は2003年7月8日に打ち上げられました。 2台のローバは、「スピリット」が2004年1月4日に着陸に成功、続く2号機の「オポチュニティ」は2004年1月25日に着陸に成功しました。現在、2台の探査機は火星地表を探査しており、大量のデータを送ってきています。 (注) 打ち上げ、着陸の時間は日本時間です。 |
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