編集長が行く コニカミノルタプラザ「月の神秘展」 (その1)
2014年7月15日〜8月10日、東京・新宿のコニカミノルタプラザにて、「月の神秘展」が開催されました。
月という、今もってしてもまだ謎の多い天体の神秘さ、美しさ、そして私たちのチャレンジについて、科学と写真という2つの側面から迫るというこの企画、おかげさまをもちまして大変好評のもとに終了いたしました。
今回は私(編集長)をはじめ、国立天文台副台長の渡部潤一さん、国立天文台理論天文学教授の小久保英一郎さん、そして天体写真家の林完次さんの4名が監修を務めるという、まさに月についての最強タッグチームが揃いました。そのこともあったためでしょうか、大盛況のうちに終了いたしました。
ここでは、8月2日、私が会場にて質問を受けるという「なんでも質問コーナー」にいた際の様子を中心として、展示の様子を振り返ってみます。
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会場は新宿駅東口からほど近いコニカミノルタプラザ。ここには3つのホールがありますが、そのうちのAホールを使っての特別展示でした。なお、残りのB・Cホールでは「超・深海展」というイベントが開かれていて、それはそれで楽しかったです(私もちょっと見てきました)。
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なんでも質問コーナーの立て看板が、入口の脇に置かれていました。8月2日は私と小久保英一郎氏。8月10日は渡部潤一氏が担当でした。
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会場の入口で出迎えているのは、本サイトのスポンサーでもある渡辺教具製作所さんの月球儀です。この月球儀、普通とちょっと違う色合いをしていますが、これは月探査機「かぐや」で得られた月の高度データをもとにしているためです。表面には「かぐや」で発見された月の縦穴の位置も書かれており、最新の探査の成果がふんだんに盛り込まれています。
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会場内のパネルの様子です。パネル監修は私が担当しましたので、でき上がったパネルをみると直前2〜3ヶ月の苦労を思い出して感慨もひとしおです。個人的にもよくできているパネルだと思いますので、このまま「月の神秘展」だけで公開が終わってしまうのがちょっともったいない感じもあります…。
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会場にはウェザーニューズ様ご協力の、月の写真のコーナーがありました。これは、同社が配布しているアプリ「ウェザーニューズタッチ」を利用して、ユーザーが撮影した月の写真を時間と共にみられるというものです。
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会場では、国立天文台が展開する「4D2U」(4次元デジタル宇宙プロジェクト)の映像も公開されていました。月のでき方を映像化したビデオと、月探査機「かぐや」のデータをもとにしたティコ・クレーター上空飛行の映像の2本立てです。この映像の監修は、4D2Uプロジェクトのリーダーでもある小久保氏です。
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そして、なんといっても「月の美しさ」を感じられるのに十分な月の写真は、天体写真家・天文作家の林完次さんの写真。林さんの写真は、美しさの中にも科学的な視点を感じられるという点があって、私も大好きなのです(かつて一度、イベントでご一緒したこともあります)。そして、そのような視点は今回のイベントにまさにぴったりだったと思います。会場でも多くの方が、月の美しさに目を奪われていました。
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こちらもまた渡辺教具さんの二球儀。この二球儀は、太陽・月・地球の3つの天体を結びつけることで、月と地球の関係、地球と太陽の関係などを、実際に動かしながらわかりやすく理解できるというものです。さらに、月は地球にみえる側が暗く塗られており(太陽の光が当たりませんので)、満月や新月のときの位置関係や、日食や月食のときの太陽・月・地球の位置関係を理解できるようになっています。下のオレンジ色の部分はゴムで、地球を動かすと地球自体も自転するようになっています。
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