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ニューホライゾンズ 探査の概要

なぞの天体、冥王星への旅

1930年に発見されて以来、冥王星は、いまだ人類の直接探査が及ばない唯一の惑星として残ってきました(2006年になって、冥王星は惑星ではなく、dwarf planet(矮惑星)という新しい分類の天体となりました)。望遠鏡による観測によって、衛星カロンの発見や、大気の存在などが明らかになっては来たものの、その表面の様子や大気の成分など、多くのことはいまだなぞとして残っています。また、冥王星の本体に比べて非常に大きな衛星であるカロンの誕生のなぞも、冥王星の形成の上で興味のある問題です。
さらに、1990年代になり、冥王星よりさらに遠くに、直径1000キロを越えるような巨大天体が多数存在することが発見されてきました。これらの天体はカイパーベルト天体(エッジワース・カイパーベルト天体: EKBO)と呼ばれていますが、これらの天体は地球からの観測では点として写るだけで、その実体はまだよく分かっていません。
さらに、冥王星自体がこのカイパーベルト天体である可能性も多くの科学者から指摘されています。
こういった太陽系の最遠部の天体の素顔を明らかにするために計画されたのが、このニューホライゾンミッションです。

10年以上にわたる壮大な旅

ニューホライゾンズの旅は10年以上にもわたる壮大なものです。打ち上げは2006年1月17日(日本時間では1月18日)に計画されています。打ち上げ約2年後になる2007年2月25日には木星をフライバイし、ここでスイングバイによって探査機を加速します(打ち上げ日によっては冥王星に直行する場合もあります)。
冥王星とのフライバイは2015年7月14日に行われます。その5ヶ月ほど前から冥王星の観測が開始されます。10週間ほど前になると、これまでハッブル宇宙望遠鏡で撮影された最高解像度の冥王星の画像を越える写真が撮影できるようになります。そして、4日前から毎日観測をはじめ、フライバイに備えます。
冥王星とその衛星カロンのフライバイは同じ日になります。冥王星には最大9600キロメートル、カロンには27000キロメートルにまで近づきます。その際には、最大解像度25メートル/ピクセルの、詳細な冥王星の写真が得られると期待されています。
さらに、延長ミッションが認められれば、1つ、ないし2つのカイパーベルト天体にフライバイし、その詳細な観測を行うことになるでしょう。その時期は2016〜2020年頃になると思われます。



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