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ジュノー
探査の概要

■22年ぶりの木星探査機は、木星本体の謎を探る
木星探査機といえば、1970年代の「パイオニア」、「ボイジャー」シリーズ、そして、木星とその衛星(特にガリレオ衛星)の謎を明らかにした、1990年代の「ガリレオ」探査機と続きますが、その後、探査はしばらく途絶えたままになっていました。
約22年ぶりに打ち上げられる木星探査機が、ジュノー(Juno)です。
このジュノーの特徴は、その目標を木星本体の探査に絞っている(ガリレオ衛星などの探査を考えていない)というところにあります。
ジュノーの目標は、木星の大気成分の測定、特に、水分がどのくらい含まれているかを調べることにあります。これによって、木星が太陽系の初期にどのように形成されたのかということについての大きな手がかりを得ることができます。
また、大気圏の温度や、物質組成なども調べ、木星の大気を詳しくマッピングします。
さらには、木星のまわりに存在する強力な磁場を調べ、重力場の調査も同時に行うことで、この磁場や重力を発生させている木星の内部がどのようになっているのかについての手がかりを得ることが目標です。

■動力源には太陽電池を使用、2016年に到着予定
ジュノーは、過去の木星探査機とは異なり、動力に太陽電池を使用しています。
これまでの木星探査機は、原子力電池を使用していました。これは、太陽から木星が遠いために、十分な光が得られず、よって十分な発電量を確保できないことが理由でした。しかしジュノーでは、探査機に大型(長さ20メートル)の太陽電池を搭載することで、太陽電池による木星探査を可能にしました。
計画では、ジュノーは2011年8月5日、あるいは26日に打ち上げられ、2016年7月に木星に到着します。その途中、2013年10月にはいったん地球にスイングバイします。
その後、木星を「縦」に回る極軌道に投入され、探査は2017年10月まで行われる予定です。