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マーズ・リコネサンス・オービター 探査の概要

マーズ・リコネサンス・オービターは、直訳すると「火星偵察周回機」となります。その名の通り、最高解像度1メートルという超高精度のカメラをはじめとして、6つの科学観測機器を搭載し、火星の1年間(約2年)にわたって観測を行います。
この計画の目的は、
  • 現在の火星の気象を探ること、そして季節ごと、年を越えた長期間の気候変動を探ること。
  • 複雑に層が折り重なった火星の地表領域を詳細に調べること。そして、水に関係した地形を調べること。
  • 水、または熱水活動の痕跡をみつけること。
  • 将来の火星探査において、着陸、またはサンプルリターン探査を行うのに最適な場所をみつけること。
  • 着陸機などからのデータをリレーして地球に届けること。
と、多彩な内容になっています。文字通り、火星の表面について、これまでのどの探査機よりも詳細に調べようということになるでしょう。

探査機は打ち上げ時の重さが2,180キログラム(本体の重量は1,100キログラム)と、探査機としては中型の部類に属します。
探査機は、アメリカ東部時間8月12日午前7時43分(日本時間12日午後8時53分)にケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられました。その後、2006年3月に火星に到着し、軌道を段々変更しながら、最終的には255×320キロの観測軌道に入ります。本格的な科学観測は2006年11月から開始される予定で、基本的には火星の1年間である、約2年にわたって観測が行われます。

マーズ・リコネサンス・オービターが積む観測機器は、カメラやスペクトロメータのほか、地下の様子を探るための電波レーダ、広い地域を撮影するための広範囲カメラ(Context Camera)、広い地域の砂嵐や雲などを捉えるカラー撮像装置などがあります。
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