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グーグル・ルナー・Xプライズ (Google Lunar X Prize)

■月着陸に総額30億円の賞金
2007年9月13日、Xプライズ財団とグーグル(Google)は、「グーグル・ルナー・Xプライズ」として、月着陸に関するコンテストを実施すると発表しました。
このコンテストは、世界中の技術者などが、低予算で月まで到達できる探査機を開発することを目的に、その技術を競うために行われます。
コンテストの賞金は、優勝者に2000万ドル、準優勝に500万ドル、また特別賞が500万ドル、総計で3000万ドル(日本円で約30億円)という巨額なものです。

優勝賞金は、純粋に民間の資本で開発された月探査機を月に軟着陸させ、月面を500メートル以上探査し、指定された動画や画像、データ(コンテストでは「ムーンキャスト」(mooncast)と呼ばれ、高解像度の月映像などを含む1ギガバイト以上のデータになります)を地球に送信することができた、最初のチームに対して送られます。なお、優勝賞金2000万ドルは、この一連の目標を2012年末(12月31日)までに達成された場合に与えられ、それを過ぎて、2014年末(12月31日)までに達成できた場合には、1500万ドルに減額されます。
また、2014年末までにコンテストに参加し、月着陸を成し遂げたチームに対しては準優勝賞金が贈られます。
さらに、次のような高度な目標を達成したチームに対しては、特別賞が贈られます。

  • 5000メートル以上の長距離を移動する。
  • アポロ着陸船などの、これまで月に着陸して月面に残されている人工の物体を撮影する。
  • 氷などを発見する。
  • 月面の夜間を生き延びる。

Xプライズ財団は、科学技術における様々なコンテストを通し、技術の向上に寄与することを目的としている財団です。宇宙関係では、これまでには民間による有人宇宙飛行を最初に達成したグループに10億円の賞金を授与するというコンテストを行ったことがあります。このコンテストに参加した「スペースシップ・ワン」が、2004年10月4日、有人飛行に成功し、賞金を獲得しています。


■現在10チームがエントリー
2008年2月末現在、このコンテストには10チームがエントリーしています。

  • オデッセイ・ムーン (Odyssey Moon)
  • アストロボティック (Astrobotic)
  • チーム・イタリア (Team Italia)
  • マイクロ・スペース (Micro Space)
  • SCSG
  • フレッドネット (FredNet)
  • ARCA
  • ルナトレックス (Lunatrex)
  • クォンタムスリー (Quantum3)
  • チャンダー (Chandah)
「オデッセイ・ムーン」は、イギリスのマン島に本拠を置く、商業の月探査を目指す会社です。
アストロボティック・テクノロジー (Astrobotic Technology)は、アメリカの航空宇宙大手のレイセオン社と共同でコンテストへのチャレンジを企画しています。


■関連リンク

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