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ムーンライズ トピックス

日付の欄に「発表」とあるのは、その日に発表された記事であるという意味です。

2005年7月9日 23:00更新
ニューフロンティア計画には木星ミッションが選定 (2005年6月1日発表)
NASAは、ニューフロンティア計画の候補として選択された2つのミッションから、さらに次の段階へ進むミッションとして、木星周回計画の「ジュノー」を選定しました。
ジュノー計画の詳細については、下のトピックスをご覧ください。いずれにしても、もう1つの候補として選定されたムーンライズ計画は、引き続き検討段階を踏むことになります。
なお、選定されたジュノー計画については、予備設計研究が終わった段階で、スケジュール、技術、費用などの確認を受けなければ、次の段階である開発段階へと進むことはできません。
NASAは、2004年7月に、7つの提案から2つの提案を受理し、検討を進めてきました。NASAの副本部長代理のガセム・アスラー (Ghassem Asrar)氏は、「2つの計画とも、非常に先進的で刺激的なもので、選択するのは非常にたいへんな作業だった」と述べています。
今回の選択で、ムーンライズ計画は引き続き検討段階に留まることになりますが、さらに計画を進化させて、より深い計画になることを期待しましょう。

NASA、2つの探査ミッションを選定 (2004年7月16日発表)
NASAは本日、「ニューフロンティア計画」の次の候補として、2つの探査計画を詳細検討のために選定したと発表しました。
この2つの計画は、月の南極付近のクレーターにロボット型の着陸船を下ろし、地球へサンプルを持ち帰るという計画、もう1つは、木星の極軌道を周回する衛星の計画です。
「この2つのすばらしい提案は、提案された7つの計画の中でもっとも優れていると認められた。非常に困難な決定ではあったが、私たちは、この2つの計画によってもたらされる発見がもたらす可能性、そしてそれが私たちが宇宙の中のどのようなところにいるのかという知識に大いなる刺激を受けている。」と、NASA本部の宇宙科学担当副長官のエド・ワイラー (Ed Weiler)氏は語っています。
この2つの提案はそれぞれ、1200万ドル(日本円で約13億円)をかけて、7ヶ月にわたる実現性検討のための研究に入ります。コスト、管理だけでなく、技術的なプランや教育への応用などについても検討されます。
2005年3月が計画検討の期限となっています。その後、2005年5月に、そのうちのどちらかを2つめのニューフロンティア計画のミッションとして選定することにしています。選定されたミッションは、2010年6月末までに打ち上げなければならず、また予算も7億ドル(日本円で約770億円)に抑えなければなりません。
最終的に選考された計画の概要は次の通りです。
■ムーンライズ(Moonrise)計画
計画責任者は、コロラド鉱山学校のマイケル・デューク (Michael Duke)博士です。この計画では、2つの同一の着陸機を、月の南極付近に着陸させ、2キログラム以上の岩石を持ち帰ることになっています。月の南極地域には、「サウスポール・エイトケン盆地」と呼ばれる巨大クレーターがあり、そのクレーターができた過程で、月の内部から物質が噴出していると科学者は考えています。そのような、月の内部から出たと思われる物質を持ち帰ろうというのがこの計画の目的です。
■ジュノー(Juno)計画
計画責任者は、JPL(ジェット推進研究所)のスコット・ボルトン (Scott Bolton)博士です。この計画では、数々の測定機器を搭載した探査機を木星の極軌道に周回させて、木星の内部に氷・岩石でできたコアがあるかどうか、また全球大気内の水やアンモニアの分布、対流や風の流れ方などを調べることになっています。さらに、木星の強大な磁場の源や、極地域の磁場についても調査を行います。
2つの計画は2004年2月にNASAに提案されました。
ニューフロンティア計画とは、中規模クラスの探査を実現する機会を提供するための計画で、全米科学会議の宇宙研究審議会によって運営されています。
なお、第1回目のニューフロンティア計画選定ミッションは、冥王星に2014年に到着し、さらにカイパーベルト天体を調べようという「ニューホライゾン計画」です。


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