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はやぶさ

はやぶさ2 検討の過程

「はやぶさ」の次期小惑星探査のコンセプトは、「はやぶさ」打ち上げ前からも一部の研究者の間で検討されてきました。この段階では、次の探査計画として「ポストMUSES-C」(MUSES-Cとは「はやぶさ」の打ち上げ前のコードネーム)、あるいは「ポストはやぶさ」と呼ばれており、どちらかというと、現在でいう「はやぶさ2」の次、「はやぶさMkII」(はやぶさ・マークツー)に相当するものでした。
その気運が高まったのは、小惑星への飛行が成功した2006年頃です。この時点で、「はやぶさ」のいわば「リベンジ」としての「はやぶさ2」検討が始まり、この時点で次期小惑星探査計画は、「はやぶさ2」、そしてその後の「はやぶさMKII」(はやぶさ・マークツー)の2本立てとなります。
そして、これまでの検討を元に、「はやぶさ」の次期小惑星探査を実現するチームが少しずつ形作られていきました。そして2007年6月にプロジェクトへの移行審査が行われ、8月末にはプロジェクトの前段階である「プリプロジェクト」に移行しました。
その後、JAXAの予算削減などの影響を受け、計画の見直しなどが迫られます。具体的には、H-IIAロケットへの相乗りなどを使った輸送手段の確保などの検討を行ってきました。またその一方、探査全体の内容についての見直しも進めてきました。
この結果、2009年の6月、内容を見直した「はやぶさ2」について、再度外部審査及びミッション定義審査(MDR)が実施され、探査内容の見直しが了承されました。

はやぶさ2 年表

2005年以前
「はやぶさ」次期計画が一部研究者の間で検討される。
2006年
「はやぶさ」後継機の実施計画の議論が、研究者の間で本格的に始まる。
2007年6月
JAXAにおいてプロジェクト移行審査を実施。
2007年8月29日
プリプロジェクトへと移行
2008年11月
ロケット相乗り、海外ロケットを利用した打ち上げなどの経費削減検討開始。同時に探査内容の一部変更検討を開始。
2009年6〜7月
ミッション定義審査(ΔMDR 注)において、探査内容の審査。さらにプロジェクト準備探査において探査内容の変更が了承される。
2009年12月
システム要求審査実施、了承

ΔMDR(デルタ・エムディーアール、ミッション定義審査、Mission Definition Review)…行おうとしている探査全体の計画について、その妥当性や実現可能性などを審査するのがMDR。「Δ」がついているのは、前回のMDRからの変更点を中心に審査するという意味で、数学などにおいて用いられる変更分を示す記号「Δ」を用いている。



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