2010年10月〜11月、長野県伊那市にある伊那市創造館で、「小惑星探査機 はやぶさ君の冒険」と題された展示会が開催されました。
「はやぶさ」についての展示は各地で開催されていますが、伊那市創造館では、独自のコンテンツを多数盛り込んだ意欲的な展示が特徴でした。
ここでは、ウェブ上でその展示の様子を振り返ってみることにします。

■ 参考リンク
・ 伊那市創造館
・ はやぶさ (月探査情報ステーション)

伊那市創造館 JR飯田線の伊那市駅前から歩いて約5分。閑静な住宅街の中にひっそりとたたずむ建物が、伊那市創造館です。この建物、実は昭和5年に完成した上伊那図書館でした。昭和42年からは郷土館としても使われ、図書館は2003年に閉館。郷土館は2007年に閉館しました。その後内部を改装し、2010年4月に伊那市創造館としてオープンしました。
創造館の入口です。展示スペースは、この建物の2階にあります。伊那市創造館は2階に常設展示と特別展示の各スペースがあり、3階は講堂になっています。実はこの講堂は昔のままの姿で利用されているのです。 創造館入口
M-Vロケットと「はやぶさ」模型 会場の入口で出迎えてくれるのは、「はやぶさ」の模型、そして探査機を打ち上げたM-Vロケットの模型です。共に、池下章裕さんの手による大きなイラストと一緒に飾られています。
地元紙による「はやぶさ」打ち上げから帰還までの報道集。こうしてみると、7年間というのは短いようで長く、長いようで短かったのだな、ということをしみじみと感じます。本当に、いろいろなことがありました。 「はやぶさ」報道集
「はやぶさ」実物大模型 そして、会場のいちばん奥に飾られているのは、「はやぶさ」の実物大模型。会場の大きさぎりぎりに入っているこの大きな模型は、実は「はやぶさ」探査機のファンである、肌附裕矢さんがご自身の手で作られたもの。それをこの展示のために伊那市まで運び込みました。
会場には、「はやぶさ」のイラストを数多く手がけている、池下章裕さんのイラストが飾られています。ウェブなどで見かけるイラストも、大きなパネルに入れられるとまた違った雰囲気になります。 「はやぶさ」CGパネル
イトカワと「ミネルバ」模型 小惑星イトカワの模型(中央)と、超小型ローバー「ミネルバ」の模型(右)です。左側にあるのは、「はやぶさ」をイトカワに導く役割を果たした、お手玉のような「ターゲットマーカー」の実物大模型です。